頻繁に行う作業ではありませんが、駆動系メンテナンスには知っておきたい作業です。
これも、1回やってしまうと簡単です。
調節する理由
チェーンは、走り続けると伸びてたるんできます。
調節をしなければ走行中にいろいろなトラブルが発生します。
チェーンの張りがゆるい場合
・加減速のたびにガシャガシャと音が大きくなる
・エンブレを掛けるときにショックも大きくなる
・乗り心地も悪くなる
・チェーンが外れることもあります。
チェーンの張りが張りすぎの場合
・チェーンとスプロケットの摩耗を早める
・走行中に突然チェーンが切れることもあります。
調節する目安
↑とこらへんを上下に動かしたときのふり幅が、3㎝~4㎝の間位になっていればOK
距離数や、アクセルオンオフの状態により、調節時期はさまざま、
500㎞~1000㎞を目安に点検しましょう
調整開始 アクセルシャフトを緩める
19のナットを緩めます
反対側は17です
ナットは外しません、あくまでも緩めるだけです
ギヤをニュートラル
チェーン調節をするときにタイヤを何回かまわすので、リヤタイヤを持ち上げる前にニュートラルにしましょう
タイヤを持ち上げる
メンテナンススタンドを使用してタイヤをもちあげる
ロックナットを緩める
12のナットです。
スパナで緩めてください。
調節
10㎜のチェーン張り調節ボルトでチェーンの張りをみながら、ゆるめたり、しめたりします。
★10㎜ボルトをゆるめるとプーラが後ろに行く、後ろに行くということは、チェーンが張る
☆10㎜ボルトをしめるとプーラ―が前にずれる、前にずれるということは、チェーンがゆるむ
注意 10㎜ボルトをしめたときには、ホイールは自然と前にはいかないので、ホイールを後ろから前に押さなくてはならないので、気を付けて
合わせマーク
よーく見ると、スイングアームのところに目盛りがあります。
この目盛りをつかって、チェーンの張りを見ながら、左右のプーラ―(カラー)をあわせます。
チェーン張りは3㎝~4㎝です。
アクスルシャフトを締める
軽く締めて、ちゃんとしめるのは、スタンドをおろしてから
リヤアクスルシャフト 締め付けトルク 59Nm
使用した工具
19-21メガネ
17-19メガネ
10と12のコンビネーションレンチ
19ボックスとトルクレンチ