分解・洗浄・グリスアップで性能維持【ブレーキパッド交換時の参考に】
ブレーキキャリパー整備の必要性
- 制動力の回復:
ピストンやスライドピンの動きをスムーズにし、しっかりブレーキがかかるようになる - 引きずり防止:
汚れやサビを落とし、ブレーキが正常に動作するようにする - ブレーキパッドの偏摩耗防止:
キャリパーが適切に動かないとパッドが偏摩耗するため、それを防ぐ - ブレーキのタッチ向上:
レバー操作に対するフィードバックが良くなり、コントロールしやすくなる
手順
1.キャリパーの取り外し
2.清掃とグリスアップ
3.組付け
キャリパーの取り外し

まずは、マイナスドライバーで、このフタを取りましょう

5mmのパットピンをいまのうちに緩めておきましょう。
キャリパーを外してから緩めようとしたら、かたくて大変

10mm
ブレーキホースホルダー
12mm
キャリパーを止めている2本
はずす

引き抜く際に、ガツガツやるとホイールにあたり、キズつけてしまうかもしれないので、丁寧に

ここのブレーキパットの厚みが少なくなってきたら、交換
使用限度(0.8mm)

パットピンをゆるめて、
パットをはずします

こんな形の、ブレーキパット
品番 BFW-W0045-00

裏側、シムがパットについてます

パットがはずれたら、このブラケットも外してしまいましょう(ひっぱるだけ)

この鉄板をはずす
向きとかしっかり覚えといて

キャリパーのなかにピストンが入っていますが、今回ははずしません
清掃とグリスアップ

はずしたもの一覧

各部品を清掃
パットに当たる部分にグリスアップ!
パットグリスでもいいし、
私は、いつものカッパーコンパウンド

パットが当たるとこ、
錆びさせたくない場所

パットとシムの間
シムのところ(パットの背中)
パットのスライドする場所
パットピン
組付け

ブレーキパット組付け
パット面(ディスク側)にグリスがつかないよう気を付けて

グリスがブレーキディスクにつかないように慎重に!
もし付いたら、パーツクリーナーできれいにふき取ってください

組付けの際
ここに、ガイドステーが入りますので、向きを間違えないように
締め付けトルク
キャリパーボルト 49N-m(4.9kgf-m)
ブレーキホースホルダー 5N-m(0.5kgf-m)
パットピン 18N-m(1.8kgf-m)
仕上げ&確認作業
1.キャリパーを取り付けた後、ブレーキレバーを数回握り、ピストンの動きを確認
ピストンを押し戻したときは、数回ブレーキレバーを握らないと「あたり」がでません気を付けて
2.ホイールを回して、ブレーキの引きずりがないかチェック
3.最後に試走し、ブレーキの効き具合を確認
組付け後に、いきなり全開で走らないように
使用工具

マイナスドライバー
ラチェット 10mm 12mm
6角 5mm